电影介绍
この記録映画『日独裁判官物語』は、日本とドイツの裁判官の日常を比較することによって、現在の日本の司法の問題点-裁判官の市民的権利の問題、司法の行政・立法からの独立など-を的確に浮かび上がらせようとします。
映画では、日本の裁判官たちが、日々の仕事のハードさを嘆き、市民集会で発言すれば処分され、最高裁から睨まれると人事や給料で差別されることを語ります。一方で、ドイツの裁判官がスクーターで裁判所に通勤する様子、普通の市民と同じように地域の人々と交流し、自由に意見交換する様子などが映し出されています。日本の裁判官をめぐる問題点がドイツとの対比でよくわかります。
ナチスの非道に司法が荷担したとの反省に立って、じつに率直に自分の言葉で考えを述るドイツの裁判官。一方日本の裁判官の口からは、過酷な日々の仕事のこと以外、なかなか本音が聞こえてきません。なぜ日本の裁判官は率直に自分の意見をあらわにできないのでしょうか。そんな疑問をたずさえてカメラはさらに踏み込んでゆきます。